医療用麻薬始めました

ミケ・タマ「こんにちは!お見舞いに来ました」

タマ「生きてますか?師匠」

ジル「生きとるニャ!」

ミケ・タマ「おじゃまします」

タマ「アルミフレームの額縁が散らばってますけど?」

ジル「まあ、それは後にして近況報告ニャ」

ミケ「背中の痛みはどうなりました?」

ジル「年末はひどい状況だったニャ」

タマ「動き回ったりはできるんですか?」

ジル「横になっているほうが背中の痛みがひどくなることもあるニャ」

タマ「八方塞がりじゃないですか」

ジル「医療用麻薬を処方してもらったニャ」

ミケ「詳しくないんですけど」

ジル「医療用麻薬には、モルヒネオキシコドンフェンタニルなどの種類があって、

 注射、経口、テープの形状のものを皮下脂肪の多い部分に貼付するなどして使用され

 ているニャ」

タマ「師匠は何を使ってるんですか?」

ジル「フェンタニルの配合されたフェントステープというのを1日1回貼付して、それ

 でも痛みが出たときには、オキシコドンの錠剤を1日2回程度服用しているニャ」

タマ「ジャンキーには、ならないでください」

ジル「癌の疼痛緩和として、適切な量を使用していれば問題ないということニャ」

ミケ「師匠は今後どうなっていくんですか?」

ジル「緩和ケア病棟への登録も済ませたが、在宅での疼痛コントロールが困難になった

 ときということなので、それまではここで生活するニャ」

ミケ「緩和ケア病棟に行かれたら音楽は聴けるんですか?」

ジル「さすがにスピーカーで鳴らすのは不謹慎なので、ヘッドホンを準備したニャ」

タマ「どんなどんな?」

ジル「フォステクスのT60RPというが、これがまたとんでもなく低能率なので、

  Conductor V2+ という専用のヘッドホンアンプを中古で5万円くらいで購入したニャ」

ミケ「緩和ケアの病室では、それで音楽を聴くんですか?」

ジル「今となっては、インプットは必要ないかという気持ちになってきたニャ」