ニッキ・パロット(ジャズヴォーカル)

ミケ・タマ「こんばんは」

ジル「……」

ミケ「寝てられるんですか。牡蠣と新じゃが買ってきました。牡蠣はフライで、じゃが

 いもは蒸せばいいんですね?ダイニングキッチン使わせてもらいます」

ジル「……頼むのニャ」

タマ「師匠が時々言っている、死ぬときに聴いていたい音楽のひとつ、ニッキ・パロッ

 トの歌が流れてますけど、大丈夫ですか?」

ミケ「バカラックの雨に濡れても、いい感じですね。って料理もすぐ出来ますからまだ

 死んじゃだめですよ」

ジル「姉のリサ・パロットがサックスで参加しているのは遠慮するのニャ」

10分後

ミケ「料理出来ましたけど、来れますか?吐き気と食欲不振なのに牡蠣フライって、な

 んか心配になってしまいますけど」

ジル「よっこらせ……衣は半分以上残して、牡蠣だけ食べるから大丈夫ニャ」

タマ「その牡蠣自体が消化悪そうですけど」

ジル「牡蠣は中身がすべて消化酵素らしいのニャ」

ミケ・タマ「そうなんすかー」

タマ「じゃがいもは?」

ジル「ほとんど水分ニャ」

ミケ・タマ「へーっ!」

ミケ「ニッキ・パロットのヴォーカルは、相変わらずお気に入りなんですね」

ジル「すごい才能ニャ」

ミケ「ウッドベースの弾き語りですか?」

ジル「楽曲ごとのプロデュース能力ニャ」

ミケ「プロデューサーは別にいるんじゃないですか?」

ジル「他のプレイヤーと見事に調和しているところがすごい。姉が参加したときは何か

 違和感がある……まあ個人的な意見ニャ。あとは、CDの製造元であるヴィーナスレ

 コードの特徴であるリヴァーブをもう少し控えめにして欲しいところニャ」