ノマド的生活

ジル「ワシ(ドゥルーズ)やダヴィンチやアインシュタインなどは、現実世界で何足も

 草鞋を履くことができたのニャ」

タマ「師匠はそんな何足も履いてました?」

ジル「まあ昔の話じゃが、飲む・打つ・売るだニャ」

ミケ「売るって……」

ジル「買ってるようじゃ、生活基盤がどこにもないのニャ」

ミケ・タマ「ヒモですね」

ジル「ワシの場合は門戸が開いておるから、ジゴロだニャ」

ミケ「ああそうですか。なんだか話が脱線してません?」

ジル「ノマドの生活は基本こんなものなのニャ」

ミケ・タマ「わかりません」

ジル「ノマドには本来遊びしかないのニャ。学ぶのは生活基盤を確立するためだけなの

 ニャ」

タマ「師匠は、生活基盤さえも遊びだったんですね」

ジル「お前たちはノマドニャ?」

ミケ「猫ですし、餌をとることを学ぶ以外遊びです」

タマ「芸をする動物は?」

ジル「ご褒美に餌を貰えるから、学びだニャ。ものまねするインコは遊びだニャ」